よるにえいが(しょくご)

ひさしぶりの本降り。強い雨の音は潔くて心地よい。

よるようやく『悲しみのミルク』観る。ファウスタがきもちにウソがないようにしているからずっとかなしい。わすれないためにずっとかなしい。でもさいごはすくわれる。かなしみからゆるく解放される。ハッピーエンドって圧倒的なひかり、あかるさを急にもたらすようで好きじゃなかったけれど、この映画みたいにそっと、ようやく負を手放すことができる、手放してもいい、それもウソじゃないと自分を許す、しかもそのきっかけはとてもふつうのことだというのは好き。できごとの、その前後の境界線がなだらか。でもだからシーンの繋がりがしなやかに強い。
*ごはんメモ
ひじきとクルミのサラダ