1月と10日目
出汁になりそうな(出汁というと、失礼かな)、旨味を惜しみなく提出するであろう牛肉と牡蠣を煮含めて、野菜は玉葱だけとし、生姜を臭みを消すために加えたひとつをつくりました。
鯖か、なにか、魚をメインにした料理において、塩を振ってそこから出た水を拭き取る作業について、「味の道をつくる」と書いてあった。
その作業により、醤油や酒、またはみりんといった他者が入りやすくなるそうだ。
そう書いた人、メモ。きっと、示す人。
備忘録
思い出す演劇
6/24 「キリング・フィールドを越えて」(演出/オン・ケンセン、静岡にて)
6/27「太陽がいっぱい」(劇団どくんご、井の頭公園にて)
ほかに
6/29 「駒井哲郎展」(世田谷美術館)
銅版画を専門にしていた人に薦められて。見ていると静かに入り込まれる感触。うすくトビラが開き、柔らかい光が差し込む「室内」という作品が好き。ささやかなコトに、とても肯定的。
銅版画は版を腐食させるため、その化学変化は人の力ではなく、自然的な偶発性に委ねるところが大きいとのこと。作家が腐食時間を計算、調整して制作しても、その通りにはならない。できあがりは作家の手からいつも離れた表現。人の手(人工)と自然現象(自然)。
次回企画展案内あり。「村山知義の宇宙 すべての僕が沸騰する」。他の美術館で開催していた時、同じ人に薦められてつい忘れてしまっていたけれど、この機会にこそ。