北アルプス1日目(7月27日)


深夜バスで上高地を目指し、早朝に到着。そのまま徳本、徳沢に向かい、蝶が岳の登山口に入る。北穂高を見ながら。

妖精の池。花の時期は終わっていた。少し怖いくらいにひっそりとしていた。
カラサワ・フェスティバルに行く人とは徳沢の分岐で別れることになる。徳沢までの人並みが嘘のように人がいなかった。


この日は蝶が岳ヒュッテに宿泊。空いているから二人分の寝床をひとりでゆったりと使うことができた。隣りの布団には75歳のおばあちゃん。登山を始めて25年だという。きっかけは気持ちが塞いでいたとき友達にワラビ採りに誘われていった山の麓で兎がひょっと飛び出してきたことだそう。その兎に感動してしまってからというもの旦那さんを説得して宿泊登山を続けているのだそうだ。

蝶が岳山頂から眺め見る北アルプスの山々。良い小説を紹介してもらい読了したあと、ああこんな感覚が身体を流れる時間を友人は何年も前に過ごしていたのかと、少し呆然とすることがある。それに似た気持ちになった。