Kちゃんとの日

今日はKちゃんの家に遊びに行った。好きだし、そのまえに尊敬している友達。吉祥寺のドナテローズで待ち合わせか、Kちゃんちで夕ごはんかの提案に、後者で即答。美味しい。全部丁寧で頭が下がる。テーブルにのぼったのは牛蒡のつくね焼き、鮭のムニエル、ほうれん草のおひたし、エノキのみそ汁、セロリとじゃがいものサラダ、玄米、貝の煮付け(←これはお土産に持って行った)。鮭のムニエルは塩こしょうをして粉をはたいてオイルで焼いただけと言う。本当にそれだけだろうけどKちゃんの手にかかると、すなわちその人の魔法みたいなの、在る気がした。
Kちゃんとは、それぞれに関心があることをとことん話す。でも共通点が民俗学であることにお互い納得。
Kちゃんから「能楽コト始め」のテキスト(能楽の台本)を借りる。うれしい。演出家不在というけれど台本に演出が書き込まれている。その内容もすばらしい。きちんと読み込むのが楽しみ。
問答の中で、シテはワキに向いたり、ツメたり、また正面に向き直ったり、引いたりと、何度か繰り返す。このシテの一連の動きは一見抑制的定型的でありながら、詞章内容に繊細に呼応しているようでもあり、シテとワキ、詞章と動き、それぞれが互いに肉付けあっているともみえる。
お土産にお手製の味噌をもらって帰る。私は熊野でとびきり美味しかった梅干しがあっという間になくなり、追加発注したものがちょうど届いたので、貝の煮付けとそれを持って行った。この梅干しは大好きな人や尊敬している人にあげたい、なんだか大切な梅干し。