年末日記

12/26 市内8センチの積雪。岐阜行きは取り止め。買い物に出かける。駅前の比較的最近出来た高島屋へ。すごい人出。トヨタが作ったというぴかぴかしたビルなども出来、景色が変わっていた。高島屋で必要なものが見当たらず、名鉄百貨店に回る。打って変わって閑散。店員>客。入っている店は悪くないのに。アピールがまるで不足していて商売としてはどうかと思うけれど、そわそわしていないこちらの方が好き。必要なものもあった。新しく出来たものや、出来ることがすなわち前進とも限らない。
12/27 正月用の箸を頼まれる。昨日まとめて買いに行きたかったなぁとぐずぐず思う。栄は三越に行き、あっという間に用事を済ませ、県美の『ジャクソン・ポロック展』を観る。事故死した際に履いていたという靴の展示は妙に感傷めいていて余計。でも観てよかった。初期の具象性が高い時期の作品と、描けなくなってしばらくしてまた描き出した時期の作品が心の内側に残っている。黒は強くて他を圧倒するばかりの色ではないのだな。
12/28 「仕事納めだ」と言いながらよろよろと父が出かける。大丈夫かなと思うも心配事や不安は口に出さないことに決めた。母も一緒に出る。
神石山に行った。良い里山。「雨の日以外は毎日」という地元の人がたくさん。四季を終えた足元の落ち葉にうっとりしていると浜名湖が目の前に広がる山頂。下山途中に普門寺という古刹あり。また遺跡の発掘をしている人も散見された。
12/29 おとなしくしていた。陽だまりで笹井宏之という人の歌集を読む。人から歌集をもらうというのは初めてでひどく嬉しかった。ことばと自分とのやり取りがゆっくり。間に空気が入る感じ。知らぬ間に睡眠。最高の贅沢。



神石山のおちばみち。やがて土になる。進める足でさくさく音を鳴らして遊ぶ。

背に陽を受けてあたたまる普門寺の石仏たち。